バルナックライカが家にやってきたのが去年の10月なので、ちょうど半年ぐらいが経過したことになります。
それ以来メインのカメラとして使っているので、だいぶ取り扱いにも慣れてきました。
最初はピント合わせに時間がかかり、一枚一枚ゆっくり撮る感じだったけれど、レンズをf8かf11にしておけばピントはざっくりでよいんだな、というのがだんだん体感として分かってきました。ざっくりというのがどれぐらいざっくりかというと、「まあまあ近い(~3mぐらい)」、「遠い」だけ。これだけ意識してピントリングをいじりつつ、気になるものをパシャパシャ撮る。このスタイルが気楽でとても楽しいです。
西新は友人が3月まで住んでいた街で、ちょくちょく訪れていました。
その友人が4月から他県に引っ越すことになりました。自身は九州に住んでいるわけではないので、特に観光地があるわけではないこの街には当分来ることはないと思います。というわけで、なるべく街の姿を残しておこうかと。
書き忘れてましたが、フィルムはKodak Gold 200, レンズは沈胴式Summicronです。
西新は、若者も多くてにぎわっていながらも、昔ながらのお店も残っています。古さを残しつつもエネルギッシュなところが好きでした。
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ほぼ目測でフォーカスしました。まあ許容範囲? |
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これはさすがにピンボケ。 |
商店街を少し離れると閑静な住宅街。
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3月の花。梅かな?別れの季節。 |
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まったくなんでもない写真ですが、何年か経って懐かしいなあと思うのはこういう写真なのかなと。 |
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来るたびに気になっていたけれど、ついに足を踏み入れなかったタピオカ専門店。 えらく年季が入っていますが、いつからあるのだろう。 |
夕暮れ時なので、さすがにしっかりピントを合わせています。
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ところで背景のグルグルボケが気になります。 沈胴式ズミクロン、こういう風になるのか。 |
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ぐるぐる。しかし良く写るなあ。 |
というわけで、LeicaIIIfと沈胴式Summicronで、なんでもない街の風景(と猫)をパシャパシャと撮った写真たちでした。天気がよい日に、f値を絞ってほぼ目測でどんどん撮り歩くのは本当に楽しい。
一方で、猫たちの写真のように、開放近くで撮った時の独特の味わいと意外なほどの解像感も楽しめます。つくづく良いカメラとレンズだなと。
街をたくさん記録するのならデジタルカメラのほうが向いていると思うけど、フィルムカメラは1枚のコストがかかる分、なんというかシャッターを切るために必要な心の高揚度の閾値が高くなるんですよね。バルナックライカのようなフルマニュアルのカメラならなおさら。「これは撮らねば!」というものだけ撮る。その分、撮った時の気分をよく覚えてたりします。
「この街にはもう来ないかもしれないな…」という、スナップしていた時のエモーショナルな気持ちをこれらの写真を見ながら思い出すのだろうなと。そういう意味で、フィルムで撮ったのは正解だったなと思います。
ここのところバルナックライカ×沈胴式ズミクロンの話ばかりでしたが、先日新たなカメラをポチりましたので、また記事にしたいと思います。乞うご期待!
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